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シンポジウム
2024年度(公財)国際宗教研究所シンポジウム「宗教から見る中東の戦争と平和――国際紛争の宗教的要因と和解への道」
日 時 | 2025年2月15日(土)、13:00〜17:30 * 12:30開場 ** 冒頭に(公財)国際宗教研究所賞授与式を行います。 |
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場 所 | 対面・Zoomのハイブリッド形式 対面会場:東京大学本郷キャンパス法文2号館2階 1番大教室(東京都文京区本郷7丁目3-1) * 東京メトロ丸ノ内線・都営地下鉄大江戸線 本郷三丁目駅から徒歩10分 |
参加費 | 無料(定員:対面150名、オンライン150名) |
【シンポジウム趣旨】
2023年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃以降、パレスチナ・中東地域の紛争は地域の人々に多大な被害をもたらしている。とりわけガザ地区へのイスラエルによる攻撃では数万人の命が奪われ、百数十万と言われる人口のほとんどが難民生活を強いられ、それがいつまで続くのかもわからない状況だ。こうした対立の要因として、宗教的なモチベーションがあることは否定できない。シオニズムは20世紀前半までは世俗的なものが主流だったが、次第に宗教的モチーフが政治的要素を強く含みながら前景化するようになってきている。さらに、ユダヤ教強硬派によるエルサレム聖域での騒擾やヨルダン川西岸地域のパレスチナ人の土地へのイスラエル植民者たちのアグレッシブな侵入の背後には、アメリカの福音派の一部が信奉するキリスト教シオニズムが影響していることも指摘されている。
中東地域全体をみても、イスラーム強硬派の影響力も無視できないものがあり、これに対抗しようという9.11以来の対テロ戦争の観念が欧米諸国の背後にあることも確かだ。
こうした対立と分断に政治的、経済的側面があることはもちろんだが、そこに宗教的な要素がどこまで関わっているのかを十分に見極め、これを抑える方策を考える必要があるだろう。また、対立と分断が進む世界で、平和を求める宗教に何ができるかを考え、どう行動するかも問われている。和解へ向けての宗教からの働きかけ、平和のための宗教協力や宗教間対話の動きもある。そのような動きは、ますます泥沼化する対立と紛争の解決にどれほどの可能性をもつのか。あわせて考えていきたい。
【発題者】(発表順、敬称略)
⼭本健介(静岡県⽴⼤学国際関係学部 講師) 「パレスチナ問題とイスラーム:「宗教紛争」の虚像と実像」
加藤喜之(⽴教⼤学⽂学部 教授) 「⽶国福⾳派とキリスト教シオニズム」
⽝塚悠太(東京⼤学⼤学院 博⼠課程) 「イスラエルの宗教右派とガザ:⼊植地撤退の歴史から考える」
【コメンテータ】
松井ケテイ(清泉⼥⼦⼤学地球市⺠学科 教授)
大河内秀人(特定非営利活動法⼈パレスチナ⼦どものキャンペーン 代表理事)
【司会】
山中弘(筑波大学名誉教授・(公財)国際宗教研究所所長)
参加申し込みはこちらをクリックしてください。(Google Formsへ移動します)
申し込み締切:2025年1月31日(金)
2024年度シンポジウムポスターはこちら.pdf