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シンポジウム
「生と死」研究会 第13回例会 シンポジウム「いのちを守る」
財団法人国際宗教研究所は、東洋英和女学院大学・死生学研究所との共催で第13回「生と死」研究会を下記の要領で開催いたします。
参加ご希望の方は、11月7日(金)までに国際宗教研究所にメール(info@iisr.jp)でお申し込みください。なお当日の受付も行います。
日 時 | 2014年11月8日(土)14:40~17:50 ※受付開始時間 14:10~ |
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場 所 | 東洋英和女学院大学大学院 201教室 東京都港区六本木5-14-40 |
参加費 | 1,000円 ※国際宗教研究所の会員・役員は無料 |
東日本大震災から3年が経過しても、次々と深刻な問題が浮かび上がっています。東洋英和女学院大学死生学研究所では、この震災が私たちに何を問いかけているのかを自己の問題として捉え、震災後の時代に向き合う死生学をめざして、継続的にシンポジウムを開催しています。
2014 年度は、「いのちを守る」をテーマとするシンポジウムを、国際宗教研究所の共催で実施いたします。より多くの方々においでいただきますよう、下記のようにご案内いたします。
(世話人:島薗進・渡辺和子・細田あや子)
【シンポジウム趣旨】
コーディネータである西と発表者の三輪氏らは、2011年6月から被災地域での小さな表現ワークショップを開始し、2012年12月からは、石巻市および東松島市において、年齢や性別、障害の有無を超え、さまざまな人々が共に身体で表現を創り合う「TEAWASE」(注:「手合わせ」―「あなた」と「私」が手を合わせて即興的に表現する)ワークショップを月に1度の割合で継続しています。
これまでの1年半での800名が参加したワークショップは、一人ひとりが身体で自分の物語を語り、他者のそれを受けとめ、相互に交流しながら「私たち」の新たな物語を紡ぎだす場であり、継続することで参加者の間にやわらかなつながりが築かれ、多様な人々を包摂する居場所の感覚が生まれつつあります。
前半の発題は、3部構成で行います。<第1部>では「共創」の視点から、西と三輪氏がこれまでの活動の歩みと人々の多様な表現およびその変化を紹介します。<第2部>では、この活動を通じて協働を得た石巻市・東松島市の今野氏と戸田氏より、児童福祉および学校教育の現場で、特に障害のある子どもたちに寄り添ってこられたご経験から、被災地での子どものいのちの問題を語っていただきます。さらに<第3部>では、今を精いっぱい生き「東北を元気に」を掲げておられる、大峯千日回峰行大行満大阿闍梨、仙台市秋保の慈眼寺の塩沼住職に、宗教者のお立場から、より深い「いのちとは」をテーマにお話をいただきます。後半はフロアとの質疑応答となります。
なお発題の少し詳しい内容は、死生学研究所のウェブサイト(http://www.toyoeiwa.ac.jp/daigakuin/shiseigaku/index.html)に掲載いたします。
<第1部:いのちでつながる>
- 西 洋子(東洋英和女学院大学教授)「TEAWASE:表現で出会う・表現でつながる」
三輪敬之(早稲田大学理工学術院教授)「共創:ともに居場所をつくる」
<第2部:被災地の⼦どもたちといのち>
- 今野祐子((株)北上の郷 児童福祉サービスみらい管理者)「いのちに寄り添う」
戸田祥子(小学校教諭 石巻市)「教師としての3年8カ月と保護者としてのこれまで・・・」
<第3部:いのちとは>
- 塩沼亮潤(仙台市秋保 慈眼寺住職)「忘れて捨てて生きる」