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国際宗教研究所刊行物
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『現代宗教2013』(秋山書店、2013年、定価¥2,200)
- 【座談会】島薗 進×大澤真幸×渡邊 太 「原発と宗教――新しい生き方を目指して」
- 藤山みどり「原発問題への宗教界の応答」
- 堀江宗正「脱/反原発運動のスピリチュアリティ――アンケートとインタビューから浮かび上がる生命主義」
- 施芳瓏[訳・星野壮「台湾にわきおこる力――原子力、権力、宗教の力」
- 井上まどか「チェルノブイリ・イコンによる記憶の伝播と共有」
- 藤田庄市「大震災 問題教団の内在的倫理――宗教的脅迫と社会との精神的断絶」
- 高橋 原「臨床宗教師の可能性――被災地における心霊現象の問題をめぐって」
- 竹沢尚一郎「語り継ぐこと、記憶を保存すること」
- 【座談会】稲場圭信×古市憲寿「宗教への期待、若者への期待――過剰な期待よりも実践を」
- 蓑輪顕量「東日本大震災と仏教――2011.3.11に直面した仏教者の対応と展望」
- 吉田律子「3・11 絆 心を紡ぐ旅」
- 久間泰弘「いのちの声に耳を澄ます復興支援――東日本大震災での曹洞宗青年会の活動」
- 山根幹雄「東日本大震災と「励ましの絆」――創価学会の救援活動について」
- 保科和市「被災地の人々とのご縁から学ぶ――災害復興支援と立正佼成会の社会的役割」
- 中下大樹「福島で今、起こっていることは、日本の縮図である」
- 林里江子「主の十字架の立つところ――一カトリック信徒の回心の記録@釜石」
『現代宗教2012』(秋山書店、2012年、定価¥2,200)
- 【対談】玄侑宗久×島薗 進 「〝フクシマ〟にみる文明の転換」
- 【随筆】金子 昭「宗教の救済力はどこにあるか」
- 【随筆】中野 毅「東日本大震災から宗教と文明のこれからを考える」
- 【随筆】星野英紀「菅直人の四国遍路」
- 【コラム】アンドリューズ・デール「東日本大震災と日本在留外国人」
- 渡辺和子「ポニョと海の中と外」
- 藤原聖子「大震災は〈神義論〉を引き起こしたか」
- 稲場圭信「被災地宗教者の活動と後方支援の輪」
- 碧海寿広「震災以後の宗教情報」
- 吉水岳彦「東日本大震災被災地支援における仏教者の活動について」
- 岡田真美子「3・11 二一世紀の置書事始」
- 木村敏明「震災死者と宗教」
- 塩尻和子「民主化ドミノと脱宗教という幻想」
- 飯塚正人「民主化とイスラーム」
- 岩崎真紀「宗教的マイノリティからみた一月二五日革命」
- 三木 英「記憶と人をつなぎ続ける難しさ」
- 板井正斉「山田のご縁は支援の動機になるか」
2011年の宗教動向(2010年10月~2011年9月)
『現代宗教2011』(秋山書店、2011年、定価¥2,200)
- 【対談】内館牧子×鈴木岩弓(司会 渡辺和子) 「相撲とイタコと大学院」
- 【随筆】釈 徹宗「落語で賦活する仏教DNA」
- 【随筆】井上順孝「ネットワーク宗教学」
- 【コラム】石井研士「アニメの中の伝統宗教」
- 【コラム】江口飛鳥「フィクショナルな宗教」
- 【コラム】菅 直子「パワースポット神社と仏像フィギュア」
- 田口祐子「女性と厄除け」
- 黒崎浩行「宗教文化資源としての地域神社」
- 小川有閑「自死者のゆくえ」
- 上村岳生「「公共宗教」論の射程」
- 黒崎浩行「宗教文化資源としての地域神社」
- 矢野秀武「官製の宗教運動」
- 岡本亮輔「聖なる遺骸の置かれるところ」
- 杉木恒彦「伝統における連続性と変容」
- 井上大介「メキシコ・テピートのサンタ・ムエルテ信仰」
- 村上 晶「巫者の鎖をたどって」
- 八木久美子「生活者のイスラム」
- 鈴木正崇「少数民族の伝統文化の変容と創造」
2010年の宗教動向(2009年10月~2010年9月)
- 【国内】塚田穂高・碧海寿広「現代日本「宗教」情報の氾濫」
- 【海外】藤野陽平「同時多発的な現象をどうとらえるか」
『現代宗教2010』(秋山書店、2010年、定価¥2,200)
- 【対談】鎌田東二・町田宗鳳・石井研士 「本物のスピリチュアリティを求めて」
- 【対談】広井良典・千坂【ゲン】峰・村上興匡「樹木葬と地域コミュニティ」
- 【随筆】薗田稔「生命観にひそむ東西間の課題」<
- 【随筆】千代和芳「よみがえる青垣の山」
- 岡田真美子「エコロジカルでスピリチュアルな生命観」
- 小坂国継「内なる自然とディープ・エコロジー」
- 賀陽濟「環境倫理と日本のアニミズム的文化」
- 寺尾寿芳「押田成人の霊性」
- 大河内秀人「欣求浄土」
- 中野民夫「自分という自然に出会う」
- 長澤壮平「農村における身体とエコロジー」
- 竹村初美「神の島を思い出す」
2009年の宗教動向
- 【国内】塚田穂高 「現代日本における「宗教」と「社会」のあいだ――政治と宗教・宗教事件・不活動宗教法人問題・裁判員制度からの眺望」
- 【海外】藤野陽平「複雑化する現代宗教――メディア・ジェンダー・宗教紛争を軸に」
『現代宗教2009』(秋山書店、2009年、定価¥2,200)
- 【対談】中村哲・金子昭・島薗進 「草の根から見るアジア」
- 渡辺雅子 「アジアの人道問題への日本宗教の取り組み――WCRP・ACRPの場合」
- ランジャナ・ムコパディヤーヤ 「社会参加仏教(エンゲイジド・ブッディズム)――アジア仏教徒の社会的行動そして日本仏教の可能性」
- ダンカン・ウィリアムズ(訳・堀江宗正) 「ハイブリッドな日本とグローバル時代における宗教」
- 【対談】川並宏子・馬島浄圭・川橋範子 「仏教を開くアジアの女性たち」
- 田中雅一 「スリランカの民族紛争――その宗教的位相」
- 西井凉子 「「他者」をめぐる考察――南タイにおけるムスリムと仏教徒の関係から」
- 山下明子 「インドの宗教・社会統合・ジェンダー――ダリッド女性の解放運動の視座から」
- 鈴木正崇 「宗教演劇から世界遺産へ――南インド・ケーララのクーリヤーッタム」
- 【随筆】町田宗鳳 「カリスマからスピリチュアリティーへ」
- 宮田義矢 「中華民国期における新宗教の動向――第二の赤十字を目指した世界紅卍字会」
- 菅浩二 「「神社跡地」とみたま送り――台湾と日本の狭間の、ある心霊主義的事例」
- 香山洋人 「アジアの神学としての民衆神学の課題――民族主義から脱植民地主義へ」
- 滝澤克彦 「モンゴルの民主化とキリスト教」
2008年の宗教動向
- 【国内】塚田穂高 「現代日本における宗教性の行方――社会問題化する宗教、靖国神社問題、宗教の「社会貢献」の一年から」
- 【海外】大澤広嗣 「ボーダーレス時代の現代宗教問題」
『現代宗教2008』(秋山書店、2008年、定価¥2,200)
- 【対談】宮崎哲弥・島薗進 「マスメディアとスピリチュアルブーム」
- 堀江宗正 「メディアのなかのカリスマ――江原啓之とメディア環境」
- 内藤正典 「西欧とイスラームとの衝突――主要な言説の再検討」
- 石井研士 「ステレオタイプ化する宗教的リアリティ」
- 小城英子 「宗教とメディア報道」
- 黒崎浩行 「ヴァーチャル参拝のゆくえ」
- ジョリオン・バラカ・トーマス 「マンガと宗教の現在――『20世紀少年』と二一世紀の宗教意識」
- 朴奎泰 「アニメと宗教――風景・アイデンティティ・スピリチュアリティ」
- 松井圭介 「世界遺産・観光・宗教――キリシタンをめぐって交差するまなざし」」
- 松村一男 「現代メディアにおける「神話」」
2007年の宗教動向
- 【国内】辻村志のぶ 「消費社会の「宗教」―スピリチュアルブームの陰で―」
- 【海外】広池真一 「多様性の中の一致と不一致」
『現代宗教2007』(秋山書店、2007年、定価¥2,200)
- 【対談】山折哲雄・井上順孝 「宗教教育の可能性」
- 【随筆】奈良康明 「「情操教育」論争に思う」
- 【随筆】上杉千郷 「皇學館「神道教育の真髄」」
- 大崎素史 「教育基本法改正の歴史と問題点」
- 星川啓慈 「高等学校の宗教教育と『倫理』『現代社会』の教科書」
- 岩田文昭 「道徳教育における<宗教性>」
- 佐々木裕子 「日本におけるキリスト教系学校の教育」
- 市川誠 「フィリピンの公立学校における宗派的な宗教教育」
- 矢野秀武 「タイにおける宗教教育」
- 磯岡哲也 「韓国の宗教系学校における宗教教育の現状」
- 藤原聖子 「英米の事例に見る宗教教育の新たな方向性」
- 吉田敦彦 「市民的公共性と宗教情操教育」
- 冲永隆子 「バイオエシックスと死生ケア教育の可能性」
- 櫻井義秀 「「カルト」対策としての宗教リテラシー教育」
2006年の宗教動向
- 【国内】辻村志のぶ 「可能性としての宗教の社会的役割」
- 【海外】広池真一 「冒涜の自由は認められるか」
『現代宗教2006』(東京堂出版、2006年、定価¥2,200)
- 【対談】末木文美士・池上良正「死者の声を聴くこと――慰霊と追悼をめぐって」
- 柳聖旻「追悼と慰霊の双極線――韓国の宗教儀礼と国家儀礼を中心に」
- 黄智慧「「戦後」台湾における慰霊と追悼の課題――日本との関連について」
- 久保田浩「ドイツにおける戦没者慰霊をめぐる追悼空間――「ノイエ・ヴァッフェ」再考」
- 【インタビュー】「靖国前宮司・湯澤貞氏に聞く――やすくにの静かに仰ぐ櫻かな」
- 【インタビュー】「高橋哲哉教授に聞く――犠牲の論理を問う」
- 林淳「国民道徳と『先祖の話』」
- 粟津賢太「古代のカノンと記憶の場――英国エセックス州における戦没者追悼施設を中心に」
- テレングト・アイトル「一三世紀「蒙古襲来」と「蒙古の碑」――日本の死生観における鎮魂と怨親平等をめぐって」
- 古田富建「韓国の死霊信仰と鎮魂(「恨プリ」)文化――イエスの鎮魂と「死後結婚」」
- 大岡頼光「スウェーデンの海難事故における慰霊と追悼」
- 今井信雄「分裂する天蓋――阪神淡路大震災をめぐる慰霊・追悼のかたち」
2005年の宗教動向
- 【国内】辻村志のぶ「現代日本宗教の課題」
- 【海外】広池真一「新たな宗教間対話の可能性」
『現代における宗教者の育成』(財団法人国際宗教研究所編・弓山達也責任編集、2006年、定価¥2,400)
- 序 ―なぜ「宗教者の育成」なのか― 弓山達也
- 第Ⅰ部 シンポジウム「現代における宗教者の育成」
戒能信生「今日における伝道者育成の課題 ―日本基督教団の場合―」
塩入法道「その現状と問題点 ―天台宗(仏教教団)と大正大学(仏教系大学)を中心として―」
松本丘「神職養成の概要と課題」
安井幹夫「とくに天理教校第二専修科をめぐって」
コメント/ディスカッション - 第Ⅱ部 宗教者の育成の課題と現状
安達俊英「仏教系大学における宗侶養成教育の現状と課題 ―浄土真宗および佛教大学を中心に―」
藤本頼生「宗教者の養成と社会福祉 ―神社神道との関わりから―」
篠崎友伸「立正佼成会学林教育の理念とその課題」 - 第Ⅲ部 宗教者育成の現場から
本山一博「行の宗教から出会いの宗教へ」
高丘捷佑「寺院の世襲・子弟の発心」
弓山達也「スピリチュアリティを育み伝える」 - あとがき
- 執筆者紹介
『現代宗教2005』(東京堂出版、2005年、定価¥2,200)
- 【緒言】「宗教復興の潮流」島薗進
- 【対談】山内昌之・森孝一「宗教復興と一神教」
- 【エッセイ】星野英紀「宗教者と戦争」
- 中野毅「宗教化する政治・政治化する宗教―ブッシュ政権と小泉政権の宗教依存をめぐって―」
- 近藤光博「宗教復興と世俗的近代―現代インドのヒンドゥー・ナショナリズムの事例から―」
- 加藤久子「ポーランドにおける社会主義政権の「終焉のはじまり」―カトリック教会をめぐる政治性の問題―」
- 藤原久仁子「カトリック世界における「宗教復興」―聖体礼拝adorazzjoniの今日的展開について―」
- 岩崎真紀「イスラーム復興のはざまで―妊娠祈願儀礼に見られるエジプトの民衆的宗教世界―」
- 【対談】瀬戸内寂聴・上田紀行「仏教復興は可能か」
- 薄井篤子「閉じる聖地、開く聖地―「女人禁制/女人結界」をめぐる議論から見えてくるもの―」
- 大谷栄一「昭和初期日本の仏教ブーム」
- 延基榮「韓国仏教の歴史と現況」
- 【エッセイ】渡邊寶陽「仏教に生きること、生かされること」
- イアン・リーダー「現代世界における巡礼の興隆―その意味するもの―」
【宗教動向】
国内の宗教動向 辻村志のぶ
海外の宗教動向 井上まどか
『新しい追悼施設は必要か』国際宗教研究所編/井上順孝・島薗進監修(ぺりかん社、2004年、¥2,600)
序章 新しい追悼施設問題が提起したこと-シンポジウムはなぜ企画されたか...井上順
第1部 シンポジウム「新しい追悼施設は必要か-若き宗教者の発言」
1挨拶...脇本平也
2報告 靖国神社と公共性の保証...菅浩二
「新しい戦死者のための国立追悼施設」に反対...岡田弘隆
千鳥ヶ淵戦没者墓苑の再整備...澤田晃成
新しい追悼施設への賛成の立場から...弓谷照彦
新しい「新しい中世」へ...寺尾寿芳
3コメント
戦死者の慰霊・追悼をめぐる諸問題...中村生雄
痛みの共有へ向けた文化の説明...李仁子
4報告者からのリプライ
5全体討議
第2部 追悼 施設問題の歴史と現状
靖国神社と千鳥ヶ淵戦没者墓苑の歴史-戦没者の位置づけをめぐって...大谷栄一
新国立追悼施設構想とその影響...蓮池隆広
第3部 戦争と追悼-問題の広がり
国家が祀らなかった戦死者-白虎隊士の事例から...今井昭彦
国の弔意?-廣嶋と長崎の国立原爆死没者追悼平和祈念館をめぐって...西村明
追悼の宗教文化論-沖縄における平和祈念と民間巫者...佐藤壮広
記憶の場の成立と変容-欧米における戦没記念施設を中心に...粟津賢太
終章 新たな討議への展望-グローバル化の時代の戦没者追悼問題...島薗進
参考資料
1追悼施設関連年表
2追悼・平和祈念のための記念碑等施設の在り方を考える懇談会報告書
3靖国神社参拝にあたっての小泉首相談話・所感
4『寺門興隆』政党・仏教諸宗派へのアンケート
5声明・見解(新しい国立追悼施設をつくる会・国立追悼施設に反対する宗教者ネットワーク・財団法人全日本仏教会・日本キリスト教協議会・国立追悼施設に反対する国民集会・新日本宗教団体連合会)
『現代宗教2004』(東京堂出版、2004年、定価¥2,200)
(PDFサンプルページ有)
- 【対談】五木寛之・田口ランディ 「現代人と死」
- エッセイ 松本滋「死の重み、生の重み」
- 緒言「死の現在」(島薗進)
- カール・ベッカー「死の現状 ―ホスピスから死の教育へ―」
- 冲永隆子「スピリチュアル・ケアの可能性 ―ホスピスとビハーラにおけるケアの試み―」
- 岩田文昭「学校教育における「死」―小学校国語教科書にみる死生観―」
- 【対談】鈴木岩弓・井上治代 「墓の語る現代の死」
- 新谷尚紀「葬送習俗の変化 ―国立歴史民俗博物館資料調査を実施して―」
- 関沢まゆみ「行き場を失った枕飯」
- 菅原壽清「揺らぎ始めたのか葬祭 ─伝統仏教教団のアンケート調査から─」
- エッセイ 西谷修「祀られる死と抹消される死」
- 八木久美子「生をはさむ二つの死 ―イスラム教徒の死生観―」
【宗教動向】
国内動向 辻村志のぶ
海外動向 井上まどか
『現代宗教2003』(東京堂出版、2003年、定価¥2,200)
- 「いのちと宗教」(特集の主旨)(島薗進)
- 【鼎談】「生命倫理の最前線」波平恵美子・柘植あづみ・小松加代子
- 村上陽一郎「『いのち』と『生命』
- ぬで島次郎「いのちの始まりをめぐる欲望と倫理と宗教」
- 池澤優「二つの"いのち"という戦略と陥穽――中国の死生観の視点から」
- 安藤泰至「現代の医療とスピリチュアリティ―生の全体性への志向と生の断片化への流れとのはざまで―」
- 渕上恭子「人工生殖時代の朝鮮儒教―現代韓国における生殖テクノロジーと祖先崇拝-」
- 星野智子「現代社会における胎児の生命観―日本・カナダ・オーストラリアのフィールドワークを通して」
- 【対談】「宗教と生命倫理」ホアン・マシア・伊藤道哉・(島薗進)
- 渡辺和子「臓器移植と現代の神話」
- 山中弘「生きる力のユートピア―宮崎駿「現象」の意味するもの― 」
- 石川都「現代医療における「心」と宗教」
- 古澤有峰「病院のチャプレンとスピリチュアリティ―アメリカ・ハワイ・日本―」
【宗教動向】
前川理子「宗教忌避とナショナル・アイデンティティをめぐる今日的状況」(国内)
井上まどか「理解と共生へ向けて―「九・一一」後の世界と宗教」(海外)
『現代宗教2002』(東京堂出版、2002年、定価¥2,200)
対談 町田宗鳳・鎌田東二「日本人の霊性と現代」
エッセイ 山折哲雄「オウム事件以後の日本宗教」
論文
芦田徹郎「宗教と暴力―「聖化への渇望」と「浄化への強迫」をめぐって」
塩尻和子「現代イスラームと女性」
池内恵「「イスラーム的共存」の可能性と限界」
立田由紀恵「アメリカン・ナショナリズムと宗教」
西村明「慰霊と暴力―近現代日本の戦争死者への態度理解のための試論」
対談 金纓・黒木雅子「越境を生きる」
論文
樫尾直樹「現代フランスのスピリチュアリテ―2つの排除性について」
佐藤壮広「地域文化にみる霊性―現代沖縄の霊性」
薄井篤子「「スピリチュアリティ」と「ケア」が求められる時代」
インタヴュー 龍村仁「『地球交響曲』と霊性」
エッセイ 田丸徳善「私の宗教観」
論文
櫻井治男「神社神道と社会福祉」
井上順孝「警戒される「宗教」と維持される「宗教性」」
書評論文
遠藤潤「丸山眞男と宗教史―宗教からみた『丸山眞男講義録』」
小池靖「現代宗教社会学の論争についてのノート」
宗教動向
前川理子「現代宗教の政治と文化―内なる国際化と共生の可能性」
井上まどか「「宗教復興」再考―宗教の資源化とグローバリゼーション」
『現代宗教2001』(東京堂出版、2001年、定価¥2,200)
現代宗教の動向を的確にとらえ、激しく変化する社会の諸問題に、内外の宗教がどのように立ち向かっているのか、宗教的なものは今後の世界でどのように変容していく(べきな)のかを論じ合う場として、この度『現代宗教』が刊行されました。
刊行にあたって 現代宗教編集委員会
対談 星野英紀・大村英昭「ポストモダン社会と仏教」
エッセイ 上田賢治「神道神学の可能性」
特集――21世紀の宗教
島薗進「地域に根ざした宗教は可能か?」
伊藤雅之「宗教・宗教性・霊性――文化資源と当事者性に着目して」
廣池真一「チベットの活仏と中国の宗教政策」
臼杵陽「ユダヤ教と原理主義の未来――蘇るメイール・カハネの「亡霊」」
手戸聖伸「新世紀の宗教――100年前の地勢図と未来予想図から」
対談 野村文子・川橋範子「現代宗教と女性」
エッセイ 脇本平也「死を受け入れる生き方」
インタビュー弓山喜代馬「日本のペンテコステ運動」
特別寄稿 佐々木宏幹「仏教教団と葬祭儀礼」
論文
堀江宗正「宗教における暴力と平和――類型論的考察」
稲場圭信「イギリスの新宗教と社会」
石井研士「統計に現れた日本人の宗教性の現実」
書評論文 大谷栄一「宗教運動論への研究視座――『アメリカの創価学会』を読む」
2000年の宗教動向
〈国内〉前川理子「21世紀をむかえる日本社会と宗教」
〈海外〉井上まどか「宗教復興と人権をめぐる世界の潮流」
『かわりゆく家庭』国際宗教研究所編/野村文子責任編集(2000年、¥500)
日本人の宗教生活のなかで、家庭はたいへん大きな位置を占めてきました。神棚・仏壇は家族のまとまりの象徴ですし、初詣や盆行事や法事は何よりも家族で取り組むものでしょう。また、説法(説教・教話)や話し合いの機会に、夫婦や親子など、家庭での人間関係への対処はもっとも頻繁に取り上げられる話題の一つではないでしょうか。
ところが、このところ日本の家庭のあり方は激しく変わってきました。仕事を持つ母親、在宅介護、単身赴任の増加、少子化、母子家庭、父子家庭、子育て以後の夫婦や単身者の増大など、家庭のあり方の多様化が急速に進んできています。子供のいる家庭は減り、子供のいない夫婦が増える傾向も目立ちます。とりわけ、独身者、未婚者、単身生活者が増え、多くの人々にとって、かつてのような家庭が必ずしも生活の基本的な単位ではなくなってきていることを認めないわけにはいかないでしょう。
家庭というもののイメージも、人が家庭に見出す意味も、宗教が家庭に提供できるものも、あらためて考え直さなければならないときが来ているようです。
このような時代に、宗教界や宗教者は幸せな家庭を築くことの意義をどのように考え、良き家庭を築くべく、どのような働きかけをしようとしているのでしょうか。多様化する女性の生き方が、家庭をめぐる宗教の教えにどのような影響を及ぼしているのでしょうか。また、個々人の自己実現と家庭生活との関係は、今どのように理解されているのでしょうか。
さまざまな教団や宗教伝統に属する方々の、日頃のお考えや活動の例をうかがいながら、ともに考えていきたいと思います。
目次
第1部 パネリストからの発言とコメント
川添 崇氏(淑徳学園高校・浄土宗僧侶)
鈴木規予子氏(立正佼成会会員)
関 僚子氏(解脱会会員)
福原啓子氏(日本基督教団信徒)
松本光明氏(金光教教師)
丸茂龍正氏(日蓮宗僧侶)
薄井篤子氏(神田外語大学講師・コメント)
島薗 進氏(東京大学教授・コメント)
第2部 質疑応答
レジュメ・パネリスト発表要旨
付録(寄稿論文)
脇本平也「宗教から見た家族観―自己と共同体との関わり」
島薗進「家族と宗教―近代からの離陸」
薄井篤子「家族を考える時代に生きる」
野村文子「大江健三郎著『恢復する家族』に学ぶ―信仰を持たない者の祈りとは」
野村文子「中学生・高校生をお持ちのお母様へ―現代の中高生が抱える問題点」
『インターネット時代の宗教』国際宗教研究所編/井上順孝責任編集(新書館、2000年、¥1,800)
1980年代に、日本は本格的なパソコン時代にはいり、パソコン通信が若い世代を中心に少しずつ広まりをみせ始めました。90年代になると、インターネットの普及により、電子メールだけでなくホームページを使った情報収集や情報の公開、不特定多数を相手にした情報交換、あるいは自己PRといった方法が、簡単に得られるようになりました。90年代の後半には、普及の度合いはいっそう増し、企業はむろんのこと、学校、官公庁などにおいても、インターネットの利用は当然という状況になってきました。
インターネットの必要性についての考え方は、世代によってかなりの違いが見うけられますが、もはやそれなしの社会も考えられないようになりました。それに伴い、プラス面だけでなく、深刻なマイナス面も指摘されるようになりました。今までになかった、こうした情報ツールの出現は、当然のことながら、宗教教団の布教、教化、情報公開、情報収集、情報分析などにも、大きな影響を与えつつあります。
インターネットの出現は、人々が宗教についての情報を得ようとするときのアプローチの仕方にも、影響を及ぼしつつあります。現代日本における宗教のあり方を考えるとき、インターネット時代は、何をもたらしつつあるのでしょうか。また、どんな問題点を予測しなければならないのでしょうか。具体的事例を踏まえて、いろいろな視点から検討し、今われわれの周りで生じつつある変化の意味について考えてみようというのが、この書の趣旨です。
目次
序章 インターネットが宗教に及ぼす影響
井上順孝
第1章 シンポジウム「インターネット時代の宗教」
パネリスト
小林泰善氏 (浄土真宗本願寺派長念寺住職)
設楽実氏 (真如苑企画部社会交流課)
松岡里枝氏 (愛宕神社権禰宜)
松隈康史氏 (カトリック中央協議会広報部)
コメンテーター
紀藤正樹氏 (弁護士)
井上順孝氏 (国学院大学日本文化研究所教授)
司会
石井研士氏 (国学院大学文学部助教授)
第2章 インターネットの落とし穴
永崎研宣
第3章 インターネット上の宗教情報の現状―ホームページを中心に―
黒崎浩行
付録 宗教団体公式ホームページ・アドレス一覧ほか
『教育のなかの宗教』国際宗教研究所編/井上順孝責任編集(新書館、1998年、¥2,800)
目次
序章
教育は「宗教」をどう扱うのか 井上順孝
第一部 現代日本の宗教教育
宗教教育のもろ刃の効果―武蔵野女子学院の宗教教育の試み― 艸香秀昭
若者の感性を引き出す―清泉女学院の宗教教育の現場から― 土屋至
建学の精神を守って―浪速学園の宗教教育の理念― 見村文彬
「宣教富士山論」―捜真学院の宗教教育を振り返って― 柳原鐵太郎
私学の理念と宗教教育 山口和孝
宗教教育に求められるもの 菅原伸郎
パネルディスカッション―宗教教育の現状をめぐる討議
パネリスト 艸香秀昭、土屋至、見村文彬、柳原鐡太郎、山口和孝、菅原伸郎
司会 大村英昭
対談 公立学校における宗教の扱い
葦名次夫(都立高校教諭)×井上順孝
コラム―教室における「宗教」―
「エホバの証人」の生徒たちをみながら 河村敬一
比較文化論的な宗教教育の試み 仁科静夫
自由に読ませる聖書 内田・原・美和子
第二部 宗教教育の国際比較
政策としての宗教教育―英国の現状から ジェイムズ・ベックフォード(永井美紀子訳)
マレーシアのイスラム教育と「一六の徳」 タージュル・アリッフィン・ノルディン、ルアイニ・ダン(井上まどか訳)
韓国のキリスト教系学校と宗教教育 康熈天(前川理子訳)
仏教系・圓仏教系学校の宗教教育が抱える問題 金貴聲(前川理子訳)
情報化時代における宗教教育―現代日本の状況 井上順孝
宗教教育の国際比較をめぐる討議
パネリスト ベックフォード、アリフィン・ノルディン、康熈天、金貴聲、井上順孝
司会 寺崎昌男
コラム―世界の宗教教育―
「バイブル」と「聖書」 阿部美哉
価値教育をで悩む教会 市川誠
プロジェクト二〇〇〇 樫尾直樹
教室の中のコーラン 八木久美子
あとがき 井上順孝
『阪神大震災と宗教』国際宗教研究所編/中牧弘允・対馬路人責任編集(東方出版、1996年、¥1,500)
目次
第一部 震災のあと宗教者はどう動いたか
はじめに
浄土宗の被災寺院から 明石和成
長田神社の被災とその後 伊藤陽夫
プロテスタント教会の救援活動 小泉潤
真如苑のボランティア活動報告 薦田裕由
被災後九ヶ月の神戸より 野田武志
金光教の教義と体制をかえりみる 三浦義雄
ボランティアを通して考えた宗教の役割 水谷庄宏
天理教が震災から得た教訓 安野嘉彦
宗教は役に立たなかったのではないか 神田裕
近代文明に対峙する新しい宗教を 米村竜治
第二部 危機下における宗教者の限界と可能性
開かれた言葉で地震を語ることはできるだろうか 川村邦光
宗教者の役割を考える 山折哲雄
質疑応答
第三部 <資料>各教団の救援活動報告
真如苑・創価学会・金光教・立正佼成会・天理教
あとがきにかえて
『宗教法人法はどこが問題か』国際宗教研究所編/井上順孝責任編集(弘文堂、1996年、¥1,800)
目次
まえがき 井上順孝
第一部 宗教法人法制定の歴史的経緯と基本的問題点
宗教法人法の歴史的意義 阿部美哉
宗教法人法の理念と矛盾点 大石真
第二部 宗教法人法の改正をめぐる問題点
◆発題
改正の動機への疑問 天谷忠央
国家による宗教管理につながる危険 桐ケ谷章
宗教団体も民主化を 棚村政行
監督強化への憂慮 藤原位憲
神社の特殊性 茂木貞純
人生を狂わせる宗教を防ぐには 山口宏
◆コメント
現実的解決策を求めるべき 井上順孝
日米の行政の違いを見すえた論議を 石村耕治
◆討議
第三部 今後への問題点
宗教界は自浄能力を示すとき 森岡清美
宗教界につきつけられた今後の課題 島薗進
◆総括討議
資料1 参議院特別委員会の概要
資料2 宗教法人法対照表
資料3 産経新聞コラム(1995年10月16日付夕刊)
あとがき 井上順孝
『女性と教団―日本宗教のオモテとウラ』国際宗教研究所編/野村文子・薄井篤子責任編集(ハーベスト社、1996年、¥1,800)
目次
序章 女性と宗教と教団 薄井篤子
第一部 教団からの発言
久保克児(霊友会)
中野優子(曹洞宗)
福島祐子(松緑神道大和山)
森稚子(今尾神社)
第二部 研究者からのコメント
足羽與志子(一橋大学)
八木久美子(東京外国語大学)
第三部 討論
第四部 終章
討論を終えて 八木久美子
後書き 足羽與志子
女性と宗教 参考文献一覧
資料:曹洞宗における女性の地位(中野優子)
◆コラム
新宗教と家族 石渡佳美
つどいこそ活動の原点―女性の活動の場として 薄井篤子
僧侶の妻―「寺族」 川橋範子
女人救済変成男子説 栗原淑江
新宗教の女性指導者 中村恭子
小説「蔵(宮尾登美子作)」に学ぶ 野村文子
女性の発想 井上順孝
女、三〇歳。お肌の曲がりかどとニューエイジャー的生き方 弓山達也
生活思想と女性 島薗進
女と「穢れ」 井桁碧
神社神道と女性―ケガレを手がかりに 森稚子
立正佼成会における女性幹部の比率 梅津礼司
水子供養 川橋範子
今は昔のものがたり 高木きよ子
宗教と性的欲望 大越愛子
ファンダメンタリズムと女性 薄井篤子
『宗教教団の現在―若者からの問い』国際宗教研究所編/井上順孝責任編集(新曜社、1995年、¥1,800)
目次
序章 現代日本の教団イメージ 井上順孝
第一部 教団からの発言
赤堀正明(日蓮宗)
石渡一夫(創価学会)
川崎洋一(神社神道)
澤井義次(天理教)
ジェイムズ・ハイジック(カトリック)
松本光明(金光教)
松山裕正(浄土宗)
丸雅世(真如苑)
南川浩樹(浄土真宗)
山崎正幸(日本基督教団)
第二部 若者からの問い
他宗教との交流の実態
こころの救済―宗教とカウンセリングの違い
信仰による救い
宗教教団と教義
教団の経済的運営と世襲制
宗教と宗教学
第三部 若者との触れ合いから
霊友会の「いんなあとりっぷ運動」と心の問題 竹内與惣吉(霊友会)
太宰府天満宮と若者 味酒安則(太宰府天満宮)
二一世紀に向かう教団の課題 高安龍泉(いじゅん)
もっと大胆な論議を 新井光興(救世真教)
神仏との共同作業を目指したい 本田満明(救世真教)
終章 若者と宗教―討議を終えて 弓山達也
『現代天皇と神道』田丸徳善編(徳間書店、1990年、¥1,800、書店では品切れ)
目次
まえがき ―「現代天皇と神道」―星野英紀
第一部 天皇から象徴天皇への道―大嘗祭と平成のテーマ
はじめに 田丸徳善
脱・天子と脱・神道の歴史 山折哲雄
翻って平成時代の宗教の課題を問う 阿部美哉
宗教における戦後改革 村上重良
第二部 政教分離と現代神道―内政と地球化への対応
内から見た政教分離行政の現場 福田繁
神道と天皇と地球化 飯坂良明
「象徴天皇の道」と「日本の道」 上田賢治
信教の自由と皇室祭祀 洗建
第三部 市民にとっての天皇・神道―われら、いまこう望む
原理回帰の問題と展開の問題 井門冨二夫
市民と神道、市民と天皇
第四部 国家神道とシビル・レリジョン―政教分離のアポリア
政教分離のアポリア 上山春平
[資料編]天皇と神道をめぐって―法的基本側面の確認
資料1 神道指令
資料2 天皇の人間宣言
資料3 「神道指令の解説」
資料4 宮内府文書課長依命通牒
資料5 登極令
『若者は何を求めているか―「宗教ブーム」の虚と実』国際宗教研究所編(1994年、¥500)
内容
発題者
味酒安則氏(太宰府天満宮文化研究所主幹)「まつりと若者気質」
小島泰道氏(曹洞宗長国寺住職)「僧職者と若者達の間」
竹内與惣吉氏(霊友会統轄会議員)「自分さがし、自分づくり」
西山茂氏(東洋大学教授)「『実感信仰』の時代」
コメンテーター
井上順孝氏(国学院大学教授)
司会
島薗進(東京大学教授)
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